
活動・団体の紹介
むすびえは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」をビジョンに、こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えるとともに、こども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるように活動しています。
活動の背景、社会課題について
こども食堂は各地で自発的に運営され、多くは、子どもを中心に幅広い世代の人たちが食を通じて交流する「みんなの居場所」となっています。こども食堂の輪が全国に広がり、2025年2月時点で10,867カ所に増え、その数は全国の公立中学校数を超えました。
ただ、こども食堂が増加する一方で、昨年夏から今年に至るまで 、全国各地で米が品薄になって価格が高騰したり、米以外にも多くの食材や必要資材の価格高騰が起こっており、こども食堂の運営には厳しい状況が続いています。
むすびえが毎年こども食堂運営者を対象に実施している調査でも、2024年夏の調査結果では、困りごととして「運営資金の不足」や「食材の不足」が上位にあがり、食材・物品の寄付として「もらうとうれしいもの」では「米」が80.1%で最も多く、最近の米不足や物価高騰の影響がうかがえる結果となっています。
活動内容の詳細、実績について
むすびえは、各地でこども食堂を支える地域ネットワーク団体(中間支援団体)がより活動しやすくなるための後押しをおこない、こども食堂を応援してくれる企業・団体とこども食堂をつなぎ、こども食堂の意義や実態を伝え、理解を広げるための調査・研究などをおこなっています。
2024年度の活動実績一例として、のべ3,914団体に対して総額6億9,600万円を助成し、のべ10,532団体に対して、売価換算で4.7億円相当の物資支援の仲介をおこないました。
代表者メッセージ
こども食堂は、食事を通じてこどもたちを支える場所──
そう思われがちですが、それだけではありません。
そこには、偏食気味だったこどもが、好き嫌いなくごはんをパクパクと食べている姿があり、
子育てに忙しいお母さんやお父さんが、ふっと肩の力を抜けてホッとできるような、
そんな、あたたかな空間があります。
そして、地域の高齢者が「ここに来ると、賑やかな子どもたちの声があって嬉しい」と、
楽しみに通ってくれるような、人と人とのやさしいつながりが広がっています。
年齢も立場もこえて、誰もが受け入れられる。そんなみんなの居場所が、こども食堂です。
私たち「むすびえ」は、一人でも多くの方がこども食堂の活動に関わってくださるよう、
全国でその魅力を伝え、参加の輪を広げる取り組みを続けています。
一人ひとりが、それぞれの「できること」を、無理なく続けていくこと。
その積み重ねが、子どもたちの未来や、地域の豊かさを育んでいくと、私たちは信じています。
ぜひ、あなたもこのやさしいつながりの輪に加わっていただけたら嬉しいです。
認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ
理事長 三島理恵
寄付金の使い道について
いただいたご寄付は、全国各地でこども食堂が運営されるために、直接こども食堂運営者が利用できる資金の助成や、物資支援の仲介をするだけでなく、1つ1つのこども食堂運営者の皆さんが日々こども食堂を開いて、食事を作って提供すること以外に必要な、こども食堂のための様々なサポート事業、こども食堂の支援活動に共感いただいた企業・団体との協働のための事業、こども食堂の現状を調査するための事業等に活用させていただきます。

