
「身寄り」とは家族・親族だけを指す言葉ではありません。
身寄りの本来の意味をあらためて確認すると、『身寄り』問題を再定義する必要がうかびあがります。
従来の定義では、人が赤ちゃんのとき、子どものうち、けがをした時、病気のとき、障害をおったとき、認知症になったとき、そして死んだとき、家族が様々なケアを行うものである。さらに、連帯保証・身元引受・身元保証といった「慣習」があり、学校に入るとき(就学)、仕事に就くとき(就労)、入居するとき(住居)、入院するとき(医療)、入所するとき(介護)といった、いのちとくらしにかかわる重要な場面で保証人が必要とされる。
こうした社会にあって、頼れる家族・親族がいないものが、重要な社会参加・社会サービスにおいて「例外」として扱われ、排除されたり、差別されたりしているという問題と認識されている。
そもそも「身寄り」の本来の意味とは、「身を寄せるところ。親類・縁者。」
現在において、私たちが身寄りと呼ぶものは、家族・親族を指していて、その他のものを含んでいるようには思えません。つまり、もともと身寄りという言葉には、ご近所・同級生・同僚・同郷等さまざまな「身を寄せるところ」が含まれていましたが、時代の変化の中でこれが含まれなくなったということではないかと思われます。
再定義すると、様々なケアは「家族」ではなく「身寄り」のものが行うものであり、また、重要な場面で保証人が必要とされる社会にあって、過去数十年間にわたって、地域・職場・活動等をとおして得られる人間関係が極めて希薄化し、身寄りはほぼ家族・親族だけになってしまったため、頼れる家族・親族がいないものが、重要な社会参加・社会サービスにおいて「例外」として扱われ、排除されたり、差別されたりしているという問題ということになります。
身寄り問題の本質的な解決とは
身寄り問題の「再定義」により,現在の議論とはまったく異なる方向性が見えてきます。発想の大大大展開が必要です!

コミュニティ・アプローチ
「支えあい」は地域づくりの「目標」ではなく、地域づくりの「前提」「基盤」に。
コミュニティの形成を目的とするのではなく、コミュニティの存在または形成を前提に、コミュニティの力やその働きによって個々人の抱える課題だけでなく社会課題の解決をも目指す新たな課題解決アプローチです。

身寄り問題の解決に向けては、様々な生活支援、入院・入所の支援、死後事務等をコミュニティの構成員どうしで行うことを前提とします。NPO等はコミュニティの形成や継続を支援したり、そこで生じる不足を埋めたりし、「支えあいを支え」、コミュニティの「信頼」を担保します。
多くの人がつながりや役割を得て、帰属意識・自己有用感・自尊感情を回復させて、ふんわりとした「見守りあい」のなかで暮らしを編み直し、やさしい社会へと向かってくことができます。
みよるネットワークとは
『身寄り』のない当事者、支援者・事業者、行政、「三位一体」の主体的取組みを「つながり」を前提としたコミュニティ・アプローチの考え方に基づき、全国各地の互助会をバックアップする団体に呼びかけて、本質的な身寄り問題の解決に向けた取り組みを拡大させていきます。
プラットフォーム・ネットワークを構築するとともに、互助に関する実践と調査研究も行い、身寄り問題に対する向き合い方とその正しい解決方法を地域や、行政、関連機関に示せるよう働きかけます。また、『身寄る』のワードが一般社会に浸透させることで、身寄り問題の解決に必要な、「つながりの創出」、「支援の役割分担」、「社会システムの変革」を促進させることを目指します。

「誰もが身寄れる社会」の実現に挑戦!
みなさまからいただいたご支援は、この活動における互助の研究調査や、全国への普及活動、提言活動に使用させていただきます。支援いただいた団体・個人の方々には、ぜひ勉強会や交流会にも参加いただき、実践現場の課題や活動内容に触れていただきたいと思います。「身寄り問題」という社会課題の本質的な解決に向けての挑戦に、応援、拡散、ご支援をお願いいたします!
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