

いのちを守る人を育てる国際保健NGO
私たちは、すべての人々が健康に暮らせる世界の実現を目指します。
これまで40年以上、アジアやアフリカ、日本で母と子の健康を守る活動を続けてきました。「現地の人たち自身が自分たちのいのちを守れるように」― その思いで、保健教育や人材育成を大切にしています。
特に困難な状況にある人々が、自ら健康を改善することを支援します。そして、格差や不公正の解消のため、共に考え行動し、世界に働きかけていきます。
東ティモールで取り組む課題
アジアで一番若い国、東ティモール。美しい島国ですが、首都を少し離れると舗装道路は途切れ、人々は山間の集落で暮らしています。

病気や妊娠のときでも、医療施設へ行くには何時間も山道を歩かなければなりません。雨季には道が川になり、たどり着けないこともあります。
やっと着いた施設にも、医療人材や器材が不足していて十分な医療を受けられないことがあります。医療従事者の教育が十分ではないために出産を受け入れてもらえないこともあります。
日本なら助かるはずのいのちが救えない。安心して赤ちゃんを迎えられない。これが東ティモールの現実です。
だからこそ、私たちは母と子の健康を守るために現地で活動を続けています。

プロジェクトの概要
シェア東ティモールでは、安心して出産ができ、子どもたちが元気に育つことができる環境を整備するために、地域の保健ボランティア、医療従事者や学校保健を担う教員などの地域の保健医療を担う人々の育成を行っています。
これまでにもたらした現地の変化
ケース1 自信を取り戻した助産師が、いのちを守る存在に
東ティモールの離島であるアタウロ島、そのさらに奥のAdara診療所に勤務する助産師は、これまで出産介助を断ってきました。自分の出産介助に自信がなかったのです。この地域の妊産婦さんは何時間も歩いて遠くの病院まで出産をしに行かなければならず、間に合わない場合は自宅で出産する以外ありませんでした。
シェアが提供した出産介助研修を受けた助産師は、徐々に自信を取り戻し、出産を受け入れるようになりました。こうして、この地域では出産を医療従事者の付き添いの元安全に実施することができるようになりました。
ケース2 小さな習慣の変化が、子どもたちの未来を守る
Fatu'u小学校では、先生がシェアの研修を受けて保健教育を始めました。子どもたちは爪を切り、給食の前に手を洗い、教室を自分たちで掃除するようになりました。東ティモールでは生徒が教室を掃除することはほとんどありません。
「うちの子が罰を受けているのでは?」と保護者が心配するほどの変化でしたが、それは健康のための学びによるものでした。清潔な環境で過ごすことで感染症が減り、健康な子どもたちが増えています。

いただいた寄付でできること
あなたのご寄付は、小さな命を救います。
例えば…
5,000円のご寄付で
・妊婦健診に必要な器材を購入することができます。
10,000円のご寄付で
・小学校の教員1名が、3日間の保健教育研修に参加できます。
50,000円のご寄付で
・助産師が1人、出産介助の研修に参加できます。
小さな一歩が、大きないのちを守る力になります。
税制上の優遇措置について
シェア=国際保健協力市民の会は、東京都から認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、皆さまからのご寄付は寄付金控除の対象となり、確定申告をすると所得税や法人税の負担が軽くなります。
寄付は「現地の母と子の健康を守る力」になると同時に、「寄付者さまの税制面でのメリット」にもつながります。詳しくはこちらをご確認ください

