
活動内容
NPO法人みなと計画は「すべての若者が未来に希望を持てる社会」の実現を目指し、2018年に設立されました。北海道江別市の商店街に拠点を構え、これまで地域ぐるみで若者を育む仕組みづくりをしようと様々な事業に取り組んできました。
わたしたちが一貫して大切にしているのが「ひとりに向き合う」ということです。
今回お呼びかけをするプロジェクト「PORT OF ARTIST」(以下POA)でもこの姿勢は変わらず、作家・アーティストである前にひとりの若者として向き合うことや、その若者が暮らす地域ぐるみで育まれる視点を大切にしています。
若手作家が自分なりの創作スタイルを見つけるまでに重要なこととして、
A 作品をより多くの方に触れてもらう機会
B 作家同士の横のつながり
C 創作活動をお金に出来る実感
この3つをサポートするため、POAでは以下の内容に取り組むこととしました。
①多くの方の目に作品を観てもらう機会づくり
②展示会などの情報発信
③作家同士の横のつながりづくり
④お仕事のご依頼などのお問い合わせの仲介
⑤創作活動に関わることもそうではないことも気軽に相談

活動の背景
2020年、コロナ禍が襲いくるなか、創作活動に取り組む若者が制作の場や発表の機会を失うばかりか、社会から創作活動を否定されるような空気になり、精神的なバランスを崩している現状をアート系教育機関のコーディネーターを務める仲間づてに知りました。
同教育機関の教諭からは、アート業界だけではなく早い段階で社会と接続することや、アートが専門ではない団体が関わることの必要性についてご指摘をいただきました。
当初はアートが門外漢のみなと計画が関わる意義が明確ではありませんでしたが、お話しを聴くにつれて作家であるかどうかの前にひとりの若者として向き合うことには変わりがないと考えるようになりました。
まず取り組んだのが、大学で美術を専攻する学生と、卒業後も創作活動を続ける20代の作家にヒアリング(2020年10月~2021年11月)です。そこでよく聴かれた声はこのようなものでした。

〇学生
・メンタル面:人と話せない、つながりがない
・収益面:作品販売への興味関心
・環境面:創作する場所がない、発表する機会がない
・将来性:将来が描けない、創作をどのように続けられるのか

〇社会人
・メンタル面:話せない、孤独、繋がりがない
・生活面:生活を成り立たせながら、創作活動を続けること
・将来性:仕事にするための道筋、方法が見えない

これらの声からは、若いうちは、生まれ育つ家庭やまち、出会う人といった自分ではどうしようもない「たまたま」の積み重ねの影響を特に大きく受けて、まだ閉じなくても良い自らの可能性を無意識のうちに狭めてしまうことが感じられました。
どの道を選ぶのかは本人が決めればよいことですが、まずはどんな可能性があるのかを目の前に並べられるようにするのが社会としての責務だと、みなと計画は考えています。
それならば、自分なりの創作活動の続け方を思い描き、選択できるようになるところまでサポートする、というのも我々のミッションだと思いました。
若手作家のなかには、いわゆるギャラリーストーカーの被害に遭われたために、展示会などの情報を発信することや在廊することが怖くなったり、あなたの作品が気に入ったので仕事をお願いしたいとSNSでお話しを持ちかけられて結果的に詐欺被害にあいそうになったりしたというお話しもお聴きしています。
言葉にならない想いをそれぞれの手段で必死に表現しようとする若者に対して、「これも社会経験」とか「芸の肥やしになる」と諭したり、自己責任という雰囲気を作って沈黙させるのではなく、あなたの声にまっすぐ向き合おうとする「つながる価値のある社会」をまずは感じてもらうことが大切と思います。
それがこれまで出会ってきた創作を自己表現の手段とする若者のひたむきさや葛藤、苦悶する姿に対する回答であり、そのためにわたしたちなりにできるアプローチがあるだろうと模索した結果、POAという活動が編み出されていきました。

これまでの実績とこれからの予定
前身の取り組みも含めて、これまでわたしちたちは以下のような活動を軸に行ってきました。
(1)2021年:日々の暮らしの延長での展示会
より多くの方に作品に触れてもらうことや、作品の販売実績をつくるために、ギャラリーでの展示ではなく、まちなかのカフェや飲食店で展示する試み「まちでさぐりさぐり」を2021年に江別市の3か所でさぐりさぐり開催しました。

(2)2022年:まち全体に広げてみた
そんな動きは江別市教育委員会の目にも止まり、そこから市内十数か所の施設、店舗に、市内外の若手作家が作品を展示する市民有志で取り組む「えべつまちなかアート月間」へと発展した企画を立案し、事務局を担うこととなりました。

(3)2024年:都市部の居酒屋での展示
江別市から飛び出して、2024年6月より3か月間にわたり、札幌市の居酒屋でのまちなか展示を試みました。4名の作家さんが毎月入れ替わりながらリレー展示する企画を開催。


(4)2025年:専用ギャラリーの開設
そして今年度は、登録作家の作品を恒常的に展示し、安定してご覧いただける機会を作るために、専用ギャラリーを商店街の中に開設しました。https://domingo.ne.jp/spot/293...



(5)今後の予定
11月:POAギャラリーでの登録作家合同展示開催
2月:POAギャラリーでの登録作家合同展示開催
試行中:額縁レンタル
試行中:作品レンタル(北海道教育大学岩見沢校 HUEミライラボ「まちデザラボ」との協働による「MORINO-BANK」)https://www.iwamizawa-asobi.jp...
この取り組みをサポートする意味は?
創作活動は「好きでやっているもの」でそれをサポートする必要はあるの?という見方は一定程度あります。それに対して完璧な回答はご用意できませんが、POAなりの考えは次のようなものです。
若い世代は「いま」を敏感に肌でとらえ、「これから」の時代を先取りする嗅覚を持っています。若い世代の表現活動は、まだ言葉にできないようなそれらの感覚をカタチとして世に示すものだと考えています。
それは、この社会がまだ見つけられていない「言葉」を紡ぎ、国籍も世代も超えてお互いを理解し合うことでより望ましい未来は実現すると、あきらめずに願いつづける人たちにひと筋の光明を示すことになると信じています。
その可能性を信じる人もともに集い希望を灯す場としていくことが「PORT OF ARTIST」の真の価値だと思っています。

寄付金の使い道について
寄付金は主として登録作家さんの創作活動の補助費に充てさせていただきたいと思います。

取り組まれる創作活動によって必要とする内容はかなり異なります。具体的にどのような用途があるのか、登録作家さんに「もし1万円の補助があったらなにに充てたいですか?」と質問をしましたので、その回答からいくつか抜粋いたします。
・新しい作品にエポキシ樹脂を使ってみたいと思っていたのでもし今1万円があったらそういった画材に使いたいなと思います。
・額の製作費用に宛てたいです。額はその作品の雰囲気をより魅力的にする効果がありますが、キャンバス用の既製品の額はそれなりに高いです。なので私はいつも額を手作りしているのですが、最近の物価高騰もありコストや手間を考えると簡素なものになってしまいがちです。額の装飾のためのモールや塗料をもう少しこだわれたらより良い物を作れると思います。
・コンペ出品代、運送費にしたいです(送り先によって1万から5万程度かかります)
・画集や参考資料に宛てたいです。気になる画集や描くために参考になりそうな資料は、普通の書籍よりもお高めなのでいつも買い渋ってしまいます。
・日本画制作はどうしても材料費がかさむ(下記写真)ので主に材料費になるんじゃないかと思います。(特に紙と岩絵具、紙は安価なものもありますがものによってはかなり感覚が変わるのであまり妥協したくはないところです。)

もちろんこの全てに補助がされるとは限りませんが、ひとくちに創作活動といっても様々なことに費用がかかることが感じられるかと思います。
リターンについて
この取り組みの意義や成果を身近に感じていただきたいという想いもあり、ご寄付くださる方には以下のご報告や返礼を考えています。
①支援者全員:毎月メールで届く活動報告。登録作家さんの「いま」をお伝えしていきます! 作家さんへの質問コーナーへのご投稿やライブ中継など交流できる機会もご案内いたします
②1000円/月~:①に加え、毎月届く登録作家さんのグッズ(缶バッジ、ステッカー、ポストカードのいずれかのコースを選択) ※どの作家さんが届くかはお楽しみに!
③2000円/月~:①に加え、毎月届くご希望の登録作家さんの作品グッズ(缶バッジ+ステッカー+ポストカードの3種類、グッズごとに作家さんを指定し6か月ごとに更新)
④3000円/月~:③に加え、その年度(当年4月~翌年3月)に登録している作家さんの作品集を送付(1年継続ごと)
⑤5000円/月~:④に加え、ご希望の作家さんから作品が届く(1年継続ごと) ※登録作家のうち対応可能な作家さんからお選びいただきます。作品サイズはハガキサイズ程度を想定しています。作品は通常とは異なる画材、作風となる場合があります。



代表者メッセージ
POA呼びかけ人のみなと計画理事長橋本です。
この度は当プロジェクトにご関心をお寄せくださり、そして最後までお読みくださりありがとうございました。
若手作家を応援したい!という方は少なくないと思いますが、推し作家がいるかも分からない取り組みに対して、果たしてマンスリーサポータ―として共にこの輪に参加してくださる方はどれぐらいいるだろうか? これまで育んできたものが世の中からどのような反応をいただけるのかに、真剣勝負で挑む想いで今回のクラウドファンディングをリリースしました。
ここをお読みいただいている方は、きっと日頃よりなにかしらの文化活動に関わっていたり、関心を持たれている方と思います。主戦場は異なるとしても、あなたと目指すところはきっと同じなのではないかと感じています。この取り組みとはご縁をいただけなかったとしても、そんなあなたの頭の片隅にPOAをそっと置いてくださるのなら、こんなにうれしいことはありません(仲間になっていただけたらさらにうれしいです!)


