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文化・芸術のプロジェクト
劇団員の人生を変えた名作の再演企画を成功させて、来年以降続けてツアーをしたい
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関西・大阪21世紀協会
公益財団法人
プロジェクト概要
私たちは、劇団コトリ会議といいます。関西を拠点に活動しています。劇団名のコトリには、小鳥のように人間の社会を俯瞰し、ささやかな営みを再現する、といった意味が込められています。 このたび大阪の劇場ウイングフィールドより、過去の演劇作品を再演するプログラムへの参加のオファーをいただきました。現代演劇の新作至上主義の中、私たちも毎年新しい作品を作ってきました。しかし、私たちには、劇団の転機となり、今の私たちを形作った作品があります。それらは私たち劇団員の人生を変えた名作と呼ぶべき作品です。今回の再演へのオファーは、そうした昔の作品を再び上演し、自身を見つめ直す大切な公演となります。今回、ひさしぶりに出演者オーディションを実施したところ、関西圏外からも多数応募がありました。そして、知らない土地に滞在して創作をしてみたいという意欲が沸き起こりました。そこで、今回の再演の公演を、関東や東北でもツアーで回って上演することとなりました。このツアーを成功させるためには、また人と人とのつながりをより深めていくためには、皆さんの応援の力がぜひとも必要です! どうかみなさんのお力添えをいただきますよう、お願い申し上げます。

★ このプロジェクトへの寄付には税の優遇措置が適用されます。

劇団コトリ会議からみなさまへご支援のお願い

私たち劇団コトリ会議は、2007年に旗揚げし、関西を拠点に活動しています。劇団名のコトリには、小鳥のように人間の社会を俯瞰し、そのささやかな営みを再現する、といった意味が込められています。軽やかな会話やユーモア、SF的でちょっと不思議な状況を通して、人の孤独やつながりを描き、人間として大切なものを感じとってもらえたらと思い、演劇をしています。昨年はおかげさまで、伊丹ホールで行った公演「おかえりなさせませんなさい」が、第三回関西えんげき大賞《最優秀作品賞》をいただき、劇団として大きな励みとなりました。

「おかえりなさせませんなさい」上演風景

このたび大阪の伝統ある劇場ウイングフィールドより、過去の演劇作品を再演するプログラム「ウイング再演大博覧會2025」への参加のオファーをいただきました。現代演劇には旧作はダメで、新しい新作に高い価値を見出す「新作至上主義」といった風潮があり、私たちコトリ会議も毎年新しい作品を作ってきました。しかし、気が付いたのです。私たちには、劇団の転機となり、今の私たちを形作った作品があることを。その作品が解散の危機を救い、劇団の特徴を決定づけ、さらなる評価へとつながっていったことを。それらはまさに私たちにとって劇団員の人生を変えた名作と呼ぶべき作品です。今回の再演へのオファーは、そうした旧作品を再び上演し、私たち自身を見つめ直す大切な公演となると考えています。

劇団は継続していても、やはり危機はありました。新型コロナの蔓延はそのひとつです。コロナ以降、リスクを減らすために「出演者は劇団員のみ」という方針となりました。しかし今回その方針を変え、出演者オーディションを実施しました。オーディションには関西圏外から多数応募がありました。そして、知らない土地に滞在して創作をしてみたいという意欲が、劇団と俳優たち双方に沸き起こりました。そこで、今回の再演の公演を、関東や東北でもツアーで回って上演することとなりました。また、来年以降もツアーを行い、いろいろな地域の人と触れ合い、多くの方々にコトリ会議の公演を見ていただきたいと思っています。

ツアーを成功させるためには、どうしてもみなさまからのご支援が必要です。ツアーは、人と人とのつながりをより深め、私たちコトリ会議の活動の幅をひろげていくこととなります。ぜひとも、みなさんのお力添えをいただきますよう、心よりお願い申し上げます!

コトリ会議コトリ会議 制作
若旦那 家康

どうしても再演作品のツアーを成功させたい理由があります


■小劇場演劇の現状
先に新作至上主義と書きましたが、多くの劇団やプロジェクトは、新しく作った作品を一回の週末に4〜6回ほど上演して終了してしまいます。面白い作品ができあがり、その評判を聞いた観客が観ようとしてもすでに終了していることが多々あります。そして作る側も、稽古や創作に1ヶ月以上かけて取り組んだものの、内容が深まらないままその作品を終幕させなければなりません。

■コトリ会議の転機

2014年に、仙台の「短距離男道ミサイル」という劇団と、名古屋にある「オレンヂスタ」という拠点が離れた二つの劇団が3都市(仙台・新潟・名古屋)を一緒にツアーで回るという話を聞き、一緒にツアーさせてもらえないか打診したところ、3劇団が協働して5都市を回るツアー公演を経験することとなりました。それまでコトリ会議は、関係者の負担を減らすため、公演ごとに違う出演者で、違う作品を上演していましたが、この時、他の2つの劇団が同じ作品を続けて上演することで作品強度があがっていることを感じ、3都市ツアーに2都市が追加で増えたことから、コトリ会議でも、その追加分の2都市で同じ作品を上演してみることとなりました。しかし劇団内では、やはり負担が大きく生活が辛いとの声がでて、解散話が持ち上がり、東京公演が終わったら活動休止しようと話し合い、東京公演を行いました。
そのとき東京で上演した5回の公演が今回ウィングフィールドで上演する『あたたたかな北上』です。この公演が、劇団にとってこれまでにない評判を呼ぶこととなり、劇団としてはじめて、次の作品への期待を持ってもらえたことの実感を得ることとなりました。

「あたたたかな北上」上演風景

■ツアーがもたらす可能性
そうした実感は、やはり新作を5回程度上演したのみでは得られないものでした。では、どうすれば何度も上演できるか、どうすれば一つの作品の評価と作品の深化を高めることができるのか?考えたのは、できるだけ多くの地域で上演をするということです。ツアーを行えば、5回程度の上演回数が10~20回以上となり、これまで200に満たなかった観客数が大幅に増えます。また、上演回数が増えることで、作品をより深く掘り下げ、舞台の質を高めることができます。

ツアーをすれば、移動や宿泊にもちろんお金がかかります。舞台美術は自分達のハイエースで運べるようなものにし、劇場を選ぶ際、劇場に宿泊できたり、提携する宿泊所があるところを選ぶ。またLCCや高速バスなど安価な交通手段を使うなど、あらゆる方法を検討してツアーを続ける可能性を探っていく。そうした試みが、作品に面白みを加えたり、劇団の活性化にもつながります。

■作品の評価と活動をおびやかす危機
順調にツアーを楽しみながら創作できていれば良かったのですが、2020年にコロナ禍が起きました。県外への移動は阻まれました。誰かが罹患したら公演は中止になります。そこで他人に責任を持たせられないし、自分たちも責任を負えないので「劇団員しか出演しない」という方針になりました。

3年ほどしてコロナ禍が収まったら、今度はインバウンドの影響で宿泊価格が値上がりしました。宿泊できていた劇場は、感染症対策からまだ宿泊ができない状態でした。自然と活動は手の届く範囲でしか考えられなくなりました。

「あ、カッコンの竹」上演風景

■これまでの活動をもとに、公演縮小を打破する考え方へ
コロナで凹みました。しかし、それまでの活動をもとに、関西でもできるだけ長く回数をこなすことができるようになっていました。それは長い間、この地で活動を続けることで増えていた地元関西のお客さんと、遠距離割りという遠くから観にくる方のためのチケット割引サービスを使って関西までわざわざきてくださるお客さんがいたからです。そして、コロナ禍前のツアーでつながっていた関西外の劇場や俳優たちが近づいてきてくれたことです。

東京在住の俳優が劇団所属となって関西で稽古に参加してくれたこと、仙台の演出家が演出を引き受けてくれたこと、オーディションに九州や、東北、関東から応募してもらえたことなど、こうしたことが、これからも続いていって欲しい。これらはすべて、自分たちがツアーをおこなってきた成果だと思っています。私たちは今、関西を代表する小劇場劇団として、関西以外の地域にもアピールができる可能性を見ています。

過去の活動が未来につながっていく。
だからこそ今、”再演”をする意味があり、それをツアーとして関西以外の人々に観ていただきたいと考えています。

この作品を遠くに持っていくこと、そして関西に多くの人を呼び込み、地域の文化交流と循環を目指すこと。それがコトリ会議の再演博覧会です。

どうかみなさまのご支援を、よろしくお願いいたします。

「髪をかきあげる」上演風景

「ウイング再演大博覧會2025」って何?

「ウイング再演大博覧會2025」は、大阪・東心斎橋の小劇場ウイングフィールドが中心となり、過去の優れた作品を“再演”することに焦点を当てて復活させた演劇祭です。かつての「ウイングカップ(新人発掘等)」の文脈を受け継ぎつつ、再演の機会をつくる企画として復活したものです。
開催期間
:2025年は5月~11月にかけて複数期・複数団体が参加するかたちで実施されます。
会場
:メイン会場はウイングフィールド。

■コトリ会議の参加

コトリ会議は、「ウイング再演大博覧會2025」の第3期に登場。過去に上演した下記の短編と中編の3本立て上演を行います。
『新幹線も弾く毛布と愛おしい明け方〜空からモグラの穴まで空虚』
『小鳥。名前はコネリ。』
『あたたたかな北上』。
■上演日程:2025年10月3日(金)〜5日(日) 
■公演について:
今回の参加は“再演”であると同時に、普段の上演とは趣を変えた「小さな実験」とコラボレーションをする小ラボ形式での上演となります。2015〜2016年に上演した短編を中心に、劇団外の俳優も迎えて再構成した内容です。演出・スタッフ:演出には、仙台の演出家・小濱昭博(短距離男道ミサイル/チェルノゼム)がゲストとして参加。

「全部あったかいものは」上演風景

コトリ会議とは

コトリ会議は、2007年に結成された兵庫県(伊丹市)を拠点とする劇団です。脚本・演出を手がける山本正典を中心に、現在9名の劇団員で活動しています。

  • 独特なSF的な世界観と日常の融合: 近未来やSF的な壮大な設定の中に、現代社会における「ふつうの人」が抱えるささやかな営みや感情を繊細に描く作風が特徴です。生と死が境界を超えてつながるような奇妙で優しい世界観を創り出します。
  • 言葉と音の表現: 軽妙でユーモアに溢れる一方で、詩的で切なく響く言葉遣いが魅力。発話のテンポやボリュームを巧みに操り、声や音を聴かせる演出を得意としています。
  • 「テーブル」へのこだわり: 舞台美術に大きなテーブルをよく使用し、時には劇団員で手作りすることもあります。テーブルを囲んで交わされる会話から生まれる独特な緊張感や人間関係の機微を描き出します。
  • ツアー公演: 関西以外に、東京、愛知、宮城、新潟、福岡、静岡、石川など、全国各地でのツアー公演を行っています。「縁を辿って、2回以上はそこで上演しようとする」というポリシーを掲げ、地域に根差した活動も行っています。

受賞歴

  • 應典院舞台芸術大祭 space×drama2010 優秀劇団
  • 第9回せんがわ劇場演劇コンクール 劇作家賞(山本正典)
  • 第25回OMS戯曲賞 佳作
  • 第26回OMS戯曲賞 佳作
  • 第27回OMS戯曲賞 大賞
  • CoRich! 舞台芸術まつり2024春 準グランプリ
  • 第3回関西えんげき大賞 最優秀作品賞、観客投票ベストワン賞
  • CoRich! 舞台芸術まつり2025春 演技賞(花屋敷鴨)

主なメンバー

  • 山本正典(やまもと まさのり):作・演出家、俳優。劇団の中心人物。
  • 花屋敷鴨(はなやしき かも):俳優。
  • 若旦那家康(わかだんな いえやす):俳優、制作。
  • 三ヶ日晩(みっかび ばん):俳優。
  • まえかつと:俳優。
  • 原竹志(はら たけし):俳優。
  • 大石丈太郎(おおいし じょうたろう):俳優。
  • 川端真奈(かわばた まな):俳優。
  • 吉田凪詐(よしだ なぎさ):俳優。
「セミの空の空」上演風景

寄付の使い道

・遠方の出演者が良いパフォーマンスをするための環境づくり。つまり、具体的には宿泊環境や移動手段に使わせていただきます。
・オーディションとはいえ、出演料をお支払いします。スタッフさんにベストな仕事をしてもらうためのお支払いをします。その一方、高騰するチケット代はできる限り抑えたいと考えています。
・事前広報と、ツアーに向けて書いていただく批評文の執筆謝礼に使わせていただきます。

このプロジェクトに寄付をすると税の優遇措置が受けられます

アーツサポート関西は公益財団法人関西・大阪21世紀協会が行う取り組みであるため、このプロジェクトに寄付をいただくと税の優遇措置が適用されます。個人と法人のいずれにも適用されます。たとえば個人が3万円を寄付して「税額控除方式」で税金の還付を受ける場合、11,200円が寄付者に戻ってきます。詳しくはこちらをご参照ください。

寄付をしていただく際にご確認いただきたいこと

■このプロジェクトは、アーツサポート関西の2025年度公募助成で選ばれた団体が行う活動です
■いただいた寄付は、公益財団法人関西・大阪21世紀協会への寄付となり、税の優遇措置が受けられます。詳しくはアーツサポート関西ホームぺージ「税の優遇措置について」をご覧ください。
■プロジェクトを行う団体には、いただいた寄付から必要経費10%を控除した金額をアーツサポート関西から助成金として支払います。クレジットカードをご利用の場合はカード手数料分も控除されます。
■プロジェクトが目標額に達しない場合でも集まった寄付金を助成金として支払います。それにより事業規模が縮小されることがありますので、予めご了承ください。
■やむを得ない事情により、プロジェクトが中止となった場合、寄付金は返金せず、アーツサポート関西が行うほかの芸術・文化支援活動に活用します。
■寄付者のご連絡先については、当方の個人情報保護の基本方針に則り、プロジェクトを行う団体からのお礼のお手紙やメール等をお送りするため、当方から団体にお伝えさせていただきます。プロジェクト団体へのご連絡先の開示を希望されない場合は、寄付申込みページの備考欄に「個人情報の共同利用不可」とご記入いただきますようお願いいたします。


プロジェクトはあと0日で開始します。
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寄付先について
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関西・大阪21世紀協会
qualification公益財団法人

アーツサポート関西は、市民が力を合わせて、芸術・文化に寄り添い、育てていく100%民間の取り組みで、すべて個人や法人のみなさまからの寄付で支えられています。関西・大阪21世紀協会内に事務局があります。