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【6/12は児童労働反対世界デー】世界の子どもの10人に1人が働かされる現実──企業に求められる行動とは

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  • キャンペーン期間
    2025年7月11日 16:00~2025年8月31日 23:59
  • 寄付目標
    1,000,000
世界では1億6000万人の子どもが児童労働に従事し、その半数以上が危険な環境で働かされています。特にサハラ以南アフリカやアジアの農業、鉱山、工業分野で深刻な問題となっており、日本企業もサプライチェーンを通じて関与する可能性があります。 企業には、サプライチェーンの透明性向上、公正な労働環境の整備、地域社会との連携が求められます。 6月12日の「児童労働反対世界デー」を機に、持続可能な経済活動を考え、児童労働のない未来の実現に向けて行動を起こしましょう。
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世界には学校に通えず、危険な環境で働かされている子どもたちが今なおいます。
その数なんと 1億3800万人。5〜17歳の子どもの 約12人に1人 が児童労働に従事しているのです。

6月12日は「児童労働反対世界デー」。
持続可能な経済活動を考え、児童労働のない未来の実現に向けて行動を起こしましょう。

世界の子どもの12人に1人が児童労働に従事

国際労働機関(ILO)とUNICEFによる2024年の報告書では、全世界の児童労働者は推計 1億3800万人。これは世界の子ども人口(5〜17歳)のおよそ12人に1人が児童労働をしていることを意味します(*1)。

2020年の推計と比べ2200万人減少しているが、SDGsが掲げる2025年までの児童労働全廃は達成困難とみられています。

出典:データ(*1)を元にコングラントが作成

*1:国際労働機関(ILO)・UNICEF、2024年、「Child Labour: Global estimates 2024, trends and the road forward」。

深刻な地域と過酷な労働の実態

アフリカで4人に1人が児童労働に

とくに深刻なのがサハラ以南アフリカ(サハラ砂漠より南のアフリカ地域)。ここでは子どもたちのおよそ4人に1人が児童労働に従事しています(*1)。
以前はアジア・太平洋地域が最多でしたが、2016年以降はアフリカが最多となり、年々増加傾向にあります。

出典:データ(*1)を元にコングラントが作成。

児童労働の約63%は農業分野

2024年のILOとUNICEFの発表によると、児童労働の約70%が農業に関連しています(*1)。
低賃金・人手不足の農村では子どもたちが畑に出されているのです。
また、鉱山での過酷な仕事に従事する子どもや、工業、サービス業においても危険な環境で働かされている子どもが多く存在しています。

命や心を脅かす「最悪の児童労働」も

児童労働の中には、以下のように子どもの生命や人権を著しく損なう「最悪の形態」もあります。

・人身売買、徴兵を含む強制労働、債務労働などの奴隷労働
・売春、ポルノ製造、わいせつな演技に使用、斡旋、提供
・薬物の生産・取引など不正な活動に使用、斡旋、提供
・児童の健康、安全、道徳を害するおそれのある労働

こうした労働は、教育の機会を奪われ将来の選択肢を狭められてしまうだけでなく、精神的な問題を抱える原因にもなるでしょう。

こうした労働は、教育の機会を奪われ将来の選択肢を狭められてしまうだけでなく、精神的な問題を抱える原因にもなるでしょう。

児童労働のリアル:子どもたちの声を聞いてください

アフガニスタンの金属加工場で働く13歳の子ども

アフガニスタンでは、7歳から14歳の子どもの少なくとも4人に1人が労働に従事しています(*2)。読み書きを覚えるのもそこそこに、家計を助けるためカーペット織り、レンガ製造、金属加工などの危険な作業に低賃金で従事しているのです。

​例えば、カブールの金属加工場で働く子ども(13歳)は、「指を金属の先端で切ったり、ハンマーで叩いてしまったこともあるし、金属を整形する機械に挟んだこともあります。爪をハンマーで叩いたり、機械に挟んだりしてしまうと、黒ずんで、しまいにはがれてしまうのです。」とインタビューで答えてくれました(*3)。

*2:AFPBB News、2009年、「アフガニスタンの児童労働、4人に1人
*3:Human Rights Watch、2016年、「Afghanistan: Hazardous Work for Children Widespread

コンゴ民主共和国・鉱山で働く8歳の子ども

コンゴ民主共和国では、子どもたちが銅やコバルトの採掘に従事しています。
2013年に報告されたWorld Visionの報告書では、コンゴ民主共和国のカタンガ州にある銅とコバルトの鉱山で働く50人以上の子どもたちの、危険で劣悪な生活が紹介されました(*4)。

採掘される鉱物は危険なものが多いだけでなく、坑道から落下したり、崩落した坑道で閉じ込められ負傷したり、水中で採掘中に溺れるなどの危険性もあります。

母親と共に鉱山で働く​8歳のジーンは、「ここで働き始めてから、肌の問題、体の痛み、目の痛みがある」と健康被害を訴えています。​

また、19%の子どもが鉱山で他の子どもが死亡するのを見たと報告しており、労働環境の危険性が浮き彫りになっています。

*4:World Vision、2013年、「Children reveal horror of working in mines, in new report」。

日本における児童労働の現状

「児童労働」と聞くと、遠い国の出来事のように感じるかもしれませんが実は日本にも、見えにくいかたちで児童労働が存在しています。

日本の17歳以下の子どもたちの相対的貧困率は11.5%(2021年時点)とされており、G7(主要7カ国)のなかでも比較的高い数字です(*5)。つまり、家庭の経済的な事情により、平均的な生活を送れない子どもが少なくないということです。

義務教育が整備されている日本では、教育の機会が著しく奪われるケースは多くないものの、性的搾取や過酷な肉体労働に従事させられる子どもが一定数存在します。

*5:OECD、2021年、Poverty rate

6月12日は児童労働反対世界デー

2002年に国際労働機関(ILO)によって制定された「児童労働反対世界デー」は、児童労働の問題を広く世界に認識してもらうための重要な日です。私たちは児童労働の実態を知り、解決のために何ができるのかを考えましょう。

私たちにできること:小さな選択が大きな力に

児童労働をなくすために、今すぐできることがあります。

1. フェアトレード商品を選ぶ

フェアトレードとは、開発途上国の生産者に対して適正な価格を支払い、労働者の権利や生活の向上を支援する貿易の仕組みです。児童労働の排除を前提条件としている認証制度も多く、構造的な搾取の連鎖にNOを突きつける手段の一つです。

2. 署名活動や政策提言に参加する

国際的な署名運動やSNSキャンペーンを通じて、企業や政府に対し児童労働の根絶を訴えるキャンペーンに参加したり、児童労働禁止条約など国際条約への支持を表明することもできることの一つです。

3. 地域社会との協力

現地の非政府組織(NGO)やコミュニティと連携し、児童労働のない地域づくりを推進することが求められます。​例えば、教育の機会を提供することで、子どもたちが労働ではなく学業に専念できる環境を整えることができます。

児童労働の現場で活動するNGOや国際機関に対し、寄付やプロジェクト支援など継続的な関わりを持つことで、より実効性のある支援につながります。

児童労働は、遠い国の出来事ではありません。
私たちが選ぶモノ、支援するコトで、子どもたちの未来は変えられます。
あなたの「気づき」が、世界の子どもを救う力になります。
今日からできる一歩を、あなたの暮らしの中から始めてみませんか?

※本記事は、コングラント株式会社が執筆しました。



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