あの頃の夏休み、思い出せますか?——すべての子どもたちに、そんな記憶は残せているだろうか


- キャンペーン期間2025年7月25日 00:00~2025年8月31日 23:59
夏休みといえば、家族旅行に、自由研究、友達との遊び――。
そんな「思い出」は、子どもたちにとって特別な体験であり、学びや成長のきっかけにもなります。
しかし今、その「当たり前」の経験ができない子どもたちがいます。
家庭の経済状況や親の働き方によって、 学びの機会や遊びの体験、さらには家族と過ごす時間さえも得られない子どもたちがいるのです。
この夏、私たち大人にできることを、一緒に考えてみませんか?
1. あの頃の夏休み、覚えていますか?
長い休み、友達との冒険、家族とのお出かけ、自由研究やプールの時間——。
多くの人が子ども時代に経験した夏休みの記憶には、ワクワクや発見が詰まっていたはずです。

しかし今、そのような思い出を残せない子どもたちがいます。経済的な事情でどこにも行けない。保護者が仕事や介護で忙しく、ひとりで過ごす時間が長い。学校や地域のイベントにも参加できない。
「体験格差」と呼ばれるこの状況は、遊びや学びの機会が制限されるだけでなく、自己肯定感や人とのつながり、将来への見通しにも大きな影響を与える深刻な問題です。
2. 数字が語る“体験格差”の深刻
家庭の経済状況によって、学びや挑戦の機会に大きな差が生じることもあります。体験の「ある・なし」は、単なる遊びではなく、子どもの将来の自己肯定感や選択肢の広がりに直結する社会的な格差として注目すべき課題です。
実際、年収300万円未満の家庭の子どものうち、「何の体験もなかった」と答えた割合は約3人に1人という報告があります(*1)。地域のイベントや習い事にすら参加できないケースも珍しくありません。

出典:(*1) を元にコングラントがグラフを作成。
2024年に行ったアンケートでは、アンケート回答者の約8割の家庭で賃上げがされていないことが分かっています(*2)。「物価高で子どもの学習や体験活動への支出を削減した」という声もあがっています。家庭環境によって学びや遊びの場を制限せざるを得ない現実が浮かび上がっているのです。
*1:公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレン、2023、「子どもの「体験格差」実態調査最終報告書」。
*2:公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレン、2024、「【調査結果】物価高は、経済困窮家庭の子どもたちの学びにどのような影響を及ぼしているのか?」。
3. 子どもたちの体験のチャンスをつくる人たち
こうした現状に対して、子どもたちに体験のチャンスを届ける取り組みを続けている団体があります。
放課後NPOアフタースクールは、学校や自治体と連携し、放課後の学校施設を活用して、工作・運動・地域交流など多彩なプログラムを展開(*3)。地域の「市民先生」や企業ボランティアと共に、子どもたちが安心・安全な環境で体験学習に参加できる機会を創出しています。
チャンス・フォー・チルドレンは、経済困窮世帯の子どもたちに無償で「ハロカル奨学金」を提供し、スポーツや文化芸術活動、キャンプなどの体験活動の費用をサポート(*4)。各地のNPO等と連携し、体験機会を届けるとともにご家庭への相談支援を行い、子どもたちを地域で支えています。
リディラバは「子どもの体験格差解消プロジェクト」の一環で、相対的貧困や不登校等の様々な困難を抱えている子どもたちに、一度に自然・社会・文化的体験ができる独自の「地方での宿泊型体験」を届け、新たな関心や自分らしい生き方に出会うきっかけを創っています(*5)。
フローレンスは、さまざまな事情により体験が不足しがちな家庭が、企業などが提供する体験コンテンツを自由に選び申し込みできるプラットフォーム事業「こども冒険バンク」を展開(*6)。家庭環境に左右されない心おどる夏の思い出を支えています。
どの団体も、子どもたちに、環境によって左右されない「夏休みの体験」を提供しています。
*3:NPO法人 放課後NPOアフタースクール、HP。
*4:公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレン、HP。
*5:株式会社 Ridilover、「子どもの体験格差解消プロジェクト」。
*6:認定NPO法人フローレンス、「こども冒険バンク」。
4. あなたの一歩が、子どもたちの夏を変える
夏休みの体験は、子どもたちの心の糧です。ちょっとした挑戦や発見、思い出が、自信や希望、未来を思い描く力につながります。

しかし今、その体験が「家庭の環境」によって格差が生まれています。
それを変えるには、社会全体で支える仕組みが必要です。
今回ご紹介した4つの団体は、それぞれの角度から子どもたちに体験を届けています。あなたの寄付や応援が、そうした取り組みを支える力になります。
小さなアクションが、子どもたちに「もうひとつの夏」を届けることにつながります。
この夏、誰かの思い出の一部になる一歩を、踏み出してみませんか?
※本記事は、コングラント株式会社が執筆しました。